こんにちは! 在宅ワーカー エマ です。
この記事では、「株主優待をもらいたいけど、どうやるの?」という初心者の方に株主優待について解説します。
詳しくはプロフィールに書きましたが、結婚後少しだけ貯めた資金と、夫と私それぞれ独身のときの貯金で株式投資をはじめました。
でも、「ライブドア事件」で我が家の資産はマイナスに。
ショックでしばらく積極的な株式投資はお休みしたのですが、株式投資をしている方のブログを見ていたときに、株主優待というものがあることを知りました。
それからは、普段外食をするお店、使ってみたい化粧品の会社、株主優待がクオカードの企業など、我が家にとって魅力的なものを株主優待で頂ける企業を選んで投資しました。
嬉しいことに、株主優待が人気の銘柄は株価も暴落しにくく、含み益も増えていきました。
毎年もらえる配当と、思いのほか値上がりした銘柄を売ることで、資産も増えていきました。もちろん、株主優待が節約に一役買っています。
私はリスクのある株式投資はしていなくて、お気に入りの銘柄を長期間保有して株主優待をいただいています。
「株での売買で利益を得たいというよりは、株主優待をもらうのが楽しみ」と言う感じ。なんだそれ~
株主優待に興味のある方は、読んでみてくださいね。
では、さっそく解説しま~す。
そもそも株主優待って何?
株主優待とは、企業が株式投資をしてくれている株主に対して、お礼の意味を込めて自社製品やサービスをプレゼントしてくれることです。
具体的に何がもらえるかと言うと、自社製品の詰合せや運営レストランのお食事券の他、QUOカード、お米、カタログギフトなど企業によって様々です。
「だったら憧れのあのお店のお食事券が欲しい!」とか思いますよね。
でも、株主優待制度を取り入れているのは1,000社ほどで、すべての企業が行っているわけではありません。
お気に入りの企業があるなら、その企業が株主優待制度を取り入れいているか、また優待品は何か、調べてみてもいいですね。
株主優待をもらうには何株必要?
現在、株式の売買単位を100株に統一しています。なので、株主優待制度を実施している多くの企業で100株保有すれば株主優待がもらえるようになっています。
以前は売買単位が1,000株の企業も多く、主婦には株式を買うことも難しかったのですが、100株になり1/10の資金で買えるようになったことで主婦でも買える銘柄が増えました。
100株で10万円以下の企業もたくさんありますよ。
長期保有制度
最近増えているのが、長期間株式を保有してくれている株主に対して、優遇してくれる企業。
同じ100株保有していても、1ヵ月間保有している人と1年以上保有している人で優待内容を変えている企業があります。更に3年以上保有するともっと優遇してくれる企業もあります!
株主優待のもらい方
株主優待を受けるには、「権利確定日」に株主でなければいけないのですが、株式は買付してから受け渡されるまで2営業日かかるので、実際には「権利付最終日」つまり権利確定日の2営業日前までに株式を買って、保有する必要があります。
権利確定日は月末の場合が多いのですが、中には20日やその他の場合もあります。
例えば、
10月31日が「権利確定日」の場合、2営業日前の10月29日が「権利付最終日」となりますので、10月29日までに株を保有しなければなりません。(すべて平日で土日祝日を挟まない場合)
この場合、
- 10月29日:権利付最終日
この日までに株式を買えば、株主の権利が得られる - 10月30日:権利落ち日
株を売却しても権利はなくならない - 10月31日:権利確定日
株主としての権利が確定する
と、こんな感じになります。
土日祝日を挟む場合は、営業日で数えます。
実際に株主優待がもらえるのは、ここから3か月後くらいになります。忘れたころに送られてきますので、それまで待ちましょう。
いつ買うのがベストか
上記を読むと「じゃあ、権利確定日に買って、権利落ち日に売ればいいのね」と思いますが、それが難しいところです。
人気の株主優待であればある程、権利確定日が近づくにつれ株価は騰がっていきます。そして多くの場合、権利落ち日に株価はズドーンと下がります。
すると、株価が高いときに買って、安いときに売ることになってしまいます。数千円の株主優待を貰うために数万円損しては目も当てられません。
なので、権利確定日に買って権利落ち日に売るのは避けたいやり方です。
クロス取引(つなぎ売り)という方法もある
クロス取引(つなぎ売り)とは、「買い」と「売り」を同時に行って、株価の値下がりリスクを相殺して、株主優待のみをもらう方法です。
私も株価下落のリスクがある銘柄は、この方法で株主優待を貰っています。
ただ、先程も書いたように企業は長期で株を保有して欲しい(応援してほしい)と考えています。
このクロス取引をやる人が増えてきたため、企業側も半年や1年以上株式を保有している株主に対してのみ株主優待の権利を与える傾向にあります。
クロス取引については、「株主優待 クロス取引(つなぎ売り)一般信用のタイミングと流れ」でまとめています。

利回りで銘柄を選ぶ
「利回り」とは投資金額に対しての価値の割合です。1年あたりどのくらいになるか計算します。
つまり、投資銘柄を選ぶときに、投資額に対してどれだけお得なのか計算して、よりお得な銘柄を購入するということです。
今回考えたい利回りは「配当利回り」と「優待利回り」です。
どちらかしかない銘柄もありますが、「配当利回り」と「優待利回り」の両方ある場合は足します。
計算式はこのようになります。
配当利回り(%) = 配当金 ÷ 投資金額 ×100
優待利回り(%) = 株主優待の価値 ÷ 投資金額 ×100
利回りは数字が大きいほど良くなります。
2%、3%、それ以上を超える銘柄も結構あります。
銀行の金利が現在0.01くらいなので、だんぜん、株の利回りの方が良いのです。
証券会社の口座開設が必要
株主優待をもらうには、証券会社に口座を開設します。
手数料が安くて、インターネットで取引ができるネット証券がおすすめです。
申込みから1週間ほどで口座開設できます。
人気の証券会社は、SBI証券、楽天証券です。口座開設は無料なので、とりあえず口座開設して利用しやすい方を選んでもいいですね。
株主優待で人気の銘柄
それでは、株主優待目当てでみんなに選ばれている人気の銘柄を紹介します。
株主優待は現在のものです。変更になる場合ありますので、企業のIRで必ず確認してから買うようにしてくださいね。
すかいらーくHD【3197】
権利確定月:年2回(6月・12月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容:飲食代割引カード
※保有株式数により優待内容が変わる
すかいらーくグループ各店舗で使える飲食代割引カードがもらえます。100株で3,000円の飲食代割引カードがもらえます。年間合計6,000円分。1,000株は年間合計69,000円分。
吉野家ホールディングス【9861】
権利確定月:年2回(2月・8月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容:飲食券
※保有株式数により優待内容が変わる
吉野家だけでなく、はなまる、ステーキのどん、フォルクスなどでも使える飲食券がもらえます。
100株で300円の飲食券が10枚もらえます。年間合計6,000円分です。
日本マクドナルドホールディングス【2702】
権利確定月:年2回(6月・12月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容:優待食事券
※保有株式数により優待内容が変わる
100株で、ハンバーガー、サイドメニュー、ドリンクの 無料引換券が1枚になったシート6枚がもらえます。年間12枚です。切り離して1枚ずつ使えます。
オリエンタルランド【4661】
権利確定月:年2回(3月・9月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容:東京ディズニーランドまたは、東京ディズニーシーの1デーパスポート
※保有株式数により優待内容が変わる
100株は、3月に1デーパスポートが1枚もらえます。年2回もらうには400株から。
イオン【8267】
権利確定月:年2回(2月・8月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容:優待カード(オーナーズカード) と、自社ギフトカード (1,000株以上)
※保有株式数により優待内容が変わる
半期100万円を限度とする買物金額に対して返金してくれます。100株は3%、500株は4%、1,000株は5%、3,000株は7%。また、3年以上継続保有し1,000株以上保有している株主は2月に自社ギフトカードがもらえます。
ヤーマン【6630】
権利確定月:年1回(4月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容: 自社商品セット等
※保有株式数により優待内容が変わる
ヤーマンは毎年優待内容が変わります。
2019年は、100株で5,000円相当の商品をカタログから選択。2年以上継続保有で10,000円相当。
ファンケル【4921】
権利確定月:年1回(3月)
株主優待獲得株数:100株~
株主優待内容: 自社製品または、ファンケル銀座スクエア利用券
※保有株式数により優待内容が変わる
100株で3,000円、200株で6,000円分の自社製品または、ファンケル銀座スクエア利用券がもらえます。ただし、6ヵ月以上継続保有した株主のみに贈呈。
まだまだ人気の銘柄はたくさんありますので、また紹介したいと思います。